「デンソーデザインのあゆみ〜時代と共に変化してきたデザインの役割と今後を担うデザイン」(デンソーテクニカルレビューVol. 16より)
2012年02月15日
デンソー技術論文誌「デンソーテクニカルレビュー」Vol. 16 2011年12月号のなかから、特集「デンソーデザインのあゆみ〜時代と共に変化してきたデザインの役割と今後を担うデザイン」(執筆者:デンソー技術開発センター デザイン室 清原 博文 / 伊藤 義人)を紹介します。
デザイン特集寄稿にあたって
デンソーデザインの歴史は、トヨタ自動車から分離独立した時点までさかのぼります。当時の主な業務は、製品ネームプレートの版下作成、メータの試作文字盤製作など、開発というよりは製造支援が主体でした。それでも電気自動車や電気洗濯機などのデンソーの歴史に残るエポックメーキングな製品開発には関ってきました。その後も,空調機器・メータ・FA製品・携帯電話・ナビゲーションなど、製品・事業の変化・拡大に伴い、デザインに期待される役割や必要なスキルが広がって行きました。
昨今のデザインの役割は、車両やインパネを魅力的な商品にするHMIシステムの提案、アフターマーケットや非自動車分野の商品企画などへ広がり、今では商品性を左右する大事な役割を担っています。従来のスタイリング業務に留まるのではなく、商品やサービスのあり方の検討、着手すべき開発テーマの企画、そしてそれらをデザインモデルやプロトタイプで社内外に提案することが、大きな任務となっています。また、デザイン領域も、エンジンコンパートメント内に収まる製品や、製品をよりユーザが使いやすいものにするサービス方法、パッケージや販売促進ツール開発へと広がりました。
こうした環境変化・領域拡大に呼応し、さらに一歩先を見た提案を行うために、デザイン機能にはフレキシビリティと拡張性が求められます。このデザイン寄稿を通し我々の活動を振り返って見る事で、今後のデザイン活動のあり方を考えたいと思います。