デンソー、西尾製作所でHVACユニット累計生産3億台を達成

2013年09月30日

 株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:加藤 宣明)は、主要製品の一つであるHVACユニット(カーエアコン)が西尾製作所(愛知県西尾市)で累計生産台数3億台を達成したことを記念し、本日、記念式典を実施しました。当社は、1952年からカーエアコンの原点となるカーヒーターの生産を開始しており、60年間で累計生産3億台を達成しました。

 当社のカーエアコンは1950年代の発売当初、ディーラーオプションとして主に高級車に装置されていましたが、1990年代には一般車のカーエアコンへのニーズが高まり、カーメーカーによるライン装着がほぼ全車に普及しました。それに伴い、車への搭載性を向上させるため、製品の小型・軽量化、省燃費・省動力化の開発に取り組みました。

 当社のカーエアコンの海外展開は1972年からで、タイとオーストラリアに初めて生産拠点を立ち上げ、その後、アメリカ、欧州と生産は拡大していきました。HVACは、ヒーターコア、エバポレーター、ブロワモーターが組み合わさった大きな製品のため、部品の現地化がより早く進んだ製品でもあり、各地域に根ざしたモノづくりを行ってきました。現在、日本含め、世界25の国と地域で生産しており、西尾製作所はマザー拠点としてグローバルの生産を牽引しています。

 これまで、エンジンの熱や動力を使って車室内を冷暖房していたカーエアコンですが、今後は、PHVやEVなどエンジン(熱源・動力)を持たない車両の増加に伴い、カーエアコンも新たな製品ニーズが高まってきます。快適性の維持や環境負荷の低減はもちろん、ドライバーがより安心して運転できる車室環境を提供できるよう、さらなる研究開発を行い、世界中のお客様に提供していきます。

<参考>カーエアコンの概要およびデンソーの歴史

 一般的なカーエアコンシステムは、HVACユニット(Heating Ventilation and Air-Conditioning)、コントロールパネル、コンプレッサー、コンデンサーで構成されています。HVACユニットは、車室内の空気を冷やしたり暖めたりするカーエアコンの核となる部品で、ヒーターコア、エバポレーター、ブロワモーターを組み合わせたものです。

 現在では冷暖房機能が一つの製品となっているカーエアコンですが、元々はヒーターとクーラーがそれぞれ別の製品として、季節に応じて装着されていました。当社の空調技術の原点はカーヒーターで、1952年に小型モーターとラジエーターの生産技術を応用した製品を開発し、ディーラーオプションとして生産・販売を開始しました。その後、冷房技術の研究を始め、1957年に車のトランクに設置し車室内の後方から冷風を吹き出すカーエアコンを発売しました。

 1960年代半ばから、より快適な車室内空間を求めるニーズに対応するために冷暖房事業部が編成され、様々な電子技術をクーラーやエアコンに導入し、ユーザーが操作できるオートエアコンの開発を進めました。また、国内だけでなく海外にも目を向け、技術力の向上を図っていきました。

以上