車載電池を活用したエネルギー管理システムの共同開発
及び実証実験の実施について
〜電力需要と車利用の予測モデルに基づき、車載電池の充放電を効率的に制御〜

2013年09月27日

 国立大学法人名古屋大学(以下、名古屋大学)と株式会社デンソー(以下、デンソー)は、車載電池を活用したモデル予測型エネルギー管理システムを開発し、経済産業省が推進している「次世代エネルギー・社会システム実証事業」の一つである「豊田市低炭素社会システム実証プロジェクト」において、今年10月から実証実験を開始します。
 今回実証実験を行うシステムは、電気自動車やプラグインハイブリッド車に内蔵される車載電池をエネルギー管理システム(EMS)に組み込むことで、電気代の削減に寄与します。本システムは、家庭内の消費電力、太陽光発電量、車の利用履歴等のデータを計測し、それを基に電力需要と車利用の予測モデルを組み立てます。この予測モデルに基づいて、車載電池の充放電をリアルタイムに制御し、購入価格の高い時間の電力購入量を削減し、価格の安い時間の購入量を増やすことで電気代を削減します。

 車載蓄電池はEMSへの接続(駐車時)とEMSからの離脱(走行時)を繰り返す特殊な蓄電池とみなせることから、その有効利用のために駐車時間帯の予測や家庭内の電力需要に応じた車載蓄電池の充放電制御などの課題があります。そのような課題に対応するために、2010年から、名古屋大学が保有するモデル化・予測・最適化技術とデンソーが保有する車載蓄電池から家庭へ電力を供給する(V2H)技術を融合させ、本システムの共同開発に取り組んでいます。

 また、本開発は、2012年10月に独立行政法人科学技術振興機構(JST)が実施する目的基礎研究事業である戦略的創造研究推進事業(CREST)の2012年度新規採択課題の一つに選ばれました。

 今後、名古屋大学とデンソーは、2013年10月から2014年3月にかけて行う実証実験の結果を踏まえ、事業化の検討を行います。

システムの概要

以上