デンソー、大画面ヘッドアップディスプレイを開発
〜自動車用としては世界最大の表示サイズ、2015年頃の製品化を予定〜

2012年10月19日

 株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:加藤 宣明)は、自動車用としては世界最大の表示サイズ【注】となるTFT液晶ヘッドアップディスプレイ(以下、HUD)を開発しました。製品化の時期は2015年頃を予定しています。HUDとは、運転に必要な各種情報をフロントガラスに表示させるもので、運転中のドライバーは視線を大きく移動させることなく情報を得ることができます。

 今回デンソーが開発したHUDは、自動車の走行スピードや道路の制限速度といった基本的な情報の表示に加え、車載カーナビゲーションシステムや画像センサーと連携することにより、進行方向を矢印で表示する「レーンガイダンス」を行ったり、センサーが検知した車両前方の歩行者の存在をドライバーに知らせるための表示を行うことができます。これらの情報は実際の風景に重ね合わせて表示されるため、ドライバーはより早く、直感的に情報を入手することができます。更に、各種表示の位置、色調など、ドライバーの運転を妨げないことに配慮しているほか、まぶしい太陽光のもとでも視認性を保つため、ディスプレイの輝度を従来比で約2倍に向上させました。

 デンソーは1991年以来、HUDを生産しています。HUDは、ドライバーの視線移動が少なくて済むため、交通事故の軽減に貢献できる技術として期待されており、今後更なる普及が見込まれている製品です。
 デンソーはHUDをはじめとする安全分野の各製品の開発・供給を通じ、引き続き交通事故のない社会の実現を目指していきます。

 なお、当社はこのHUDを、2012年10月22日(月曜日)から26日(金曜日)までオーストリア・ウィーン市で開催される第19回ITS世界会議ウィーン2012の当社ブースで展示します。

HUDの仕組み

 HUDは、ハンドルの奥のダッシュボードに埋め込む形で搭載されています。液晶パネルに表示した映像がミラーに反射し、それが更に凹面鏡と呼ばれる拡大ミラーに反射して拡大されます。その映像をフロントガラスに反射させることによって、ドライバーは浮き上がるように表示された映像を見ることができます。

<注釈>

【注】ドライバーからの距離が2mで、表示サイズは約10インチ。2012年10月時点、当社調べ。


レーンガイダンスの表示イメージ


検知した歩行者の表示イメージ

以上