アイドルストップシステム用の常時噛合いスタータ
〜迅速な再始動、始動音と振動の低減に貢献〜

 アイドルストップシステム(ISS)は、信号待ちなどの停車時にエンジンを自動停止することで、燃料消費の抑制とCO2排出削減に寄与します。今後、世界各地におけるCO2 排出規制強化や環境意識の高まりにより、ISSの需要が増加することが見込まれています。

 デンソーは、トヨタ自動車と共同で開発したISSシステムの主要構成品である常時噛合いスタータを開発しました。このスタータは、2009年1月以降にトヨタ自動車が欧州で発売したオーリスやヤリスなどに搭載されています。

 従来のISS用スタータは、エンジン始動時にスタータの先端部分の歯車(ピニオンギヤ)が押し出され、エンジンに取付けられた歯車(リングギヤ)に飛び込み噛合うことでエンジンが始動し、イグニッションキーを戻すとピニオンギヤが元に戻る構造でした。この従来構造では、車両停止後に燃料供給を停止しても惰力でエンジン(リングギヤ)が回転している間は、ピニオンギヤを飛び込ませる事が出来ない為、車両停止後すぐに発進する場合には待ち時間(最大1.5秒程度)が発生していました。今回開発したスタータは、両ギヤが常に噛合っている構造で、エンジンの完全停止前でも再始動できるため、より迅速でスムーズな再始動を可能としました。

 また、従来製品と比べ、始動時におけるピニオンギヤとリングギヤの噛合い音が生じない常時噛合い構造に加えて、ゴム式衝撃緩衝装置やエンジン停止時に生じる揺動*を防ぐクラッチなどの採用により、エンジン始動時の騒音と停止時に発生する振動を抑制し、乗り心地を向上させました。

 デンソーは創業時からスタータを製造しており、ISS用スタータも2003年から量産しています。今後も、長年培ってきた技術を活用して、高い信頼性を実現するとともに、車両の燃費向上とCO2排出削減に貢献する製品を開発していきます。

*エンジン停止時に生じる揺動
*エンジンの完全停止の前に正回転と逆回転が繰り返される状態で、座席の振動の原因となる

以上

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