社長メッセージ

当社の今後の取り組みについてご説明します。

株主のみなさまへ

写真:株式会社デンソー取締役社長 加藤宣明

 株主のみなさまには、平素より格別のご支援を賜り、
厚く御礼申し上げます。
 東日本大震災後、自動車業界が一丸となって復旧に
取り組んできた結果、当初の見通しに比べ回復のスピー
ドは速く、当第2四半期の生産は、震災前の水準まで戻
りました。下半期は、各カーメーカーで生産挽回に向
けた増産が計画されており、当社もこれに対応するた
め、前倒し生産の検討や、期間従業員の増員などによ
り、増産に向けた体制整備を進めています。

2011年度の上半期の連結業績

 当上半期(第2四半期累計期間)の業績は、第2四半期で生産は回復したものの、震災後の大幅減産の影響が残り、売上高は1兆4,091億円と前期に比べ1,804億円の減収となりました。営業利益については、売上減少や円高の影響により319億円、経常利益は393億円、当期純利益は233億円とそれぞれ減益となりました。
 地域別では、震災の影響により、欧州を除いて全地域で減収減益となりました。売上の面では、日本、北米、豪亜では減収となりましたが、欧州では、欧州カーメーカー向けの売上が増加し、微増収となりました。利益の面では、日本は操業度低下、円高や素材価格の上昇などの影響で減益、北米は減産により営業損失となりました。豪亜も減益でしたが、全体の営業利益の8割を占めました。
 2012年度通期の見通しについては、当下半期は車両生産の増加による市場環境の好転の一方で、円高の影響や素材価格の上昇等を勘案し、売上高を3兆1,600億円に修正いたします。営業利益は、1,350億円と見込んでおります。なお、タイの洪水についてですが、当社は現地に4つの拠点がありますが、幸いにも現時点では浸水被害は受けておりません。被災したタイのサプライヤーの支援や代替品への切り替えを進めており、生産への影響を極力回避できるよう努力しています。現時点では、業績見通しへの影響を正確に見積もることが困難なため、業績予想の数値には、今回の洪水影響は織り込んでおりません。
 中間配当金については、前年同期より1円増加の1株当たり23円とし、年間で46円を予定しております。
 今後も株主の皆さまへの利益還元のため、一層の努力を重ねてまいります。

構造改革方針の最終年を迎え

 自動車業界を取り巻く環境が大きく変化する中、当社では2009年に構造改革3ヵ年方針を策定し、「事業体質のスリム化」と「次の成長に向けた体制づくり」に取り組んでまいりました。そして現在、次の10年に向けて、当社が進むべき方向や経営課題について、議論を進めています。引き続き、「環境」「安全」「快適・利便」の分野でお客さまの期待を大きく超える商品・サービスを時代に先駆けて創り出していくために、「地球環境に負担をかけないクルマ社会」と「交通事故ゼロの社会」を目指した環境・安全分野や、情報通信とHMI
(ヒューマン・マシーンインターフェイス)技術を連携させ、積極的に事業を展開していきたいと考えています。
 また将来、自動車はプラグインハイブリッドや電動化を機に、家や街とつながり、電力インフラの一部になると考えています。当社が自動車で培った技術を活かし、自動車から広がる分野で新しい商品を作り出していきたいと考えています。
 引き続き、ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

2011年 11月
株式会社デンソー
取締役社長