ディーゼルエンジンは、その原理からガソリンエンジンに比べて燃費が良く、高い出力を得られ、CO2排出量も約20%少ないという特性があります。特にヨーロッパでは、高く評価されており、ディーゼル車の割合が約50%で、この10年間で2倍になりました。デンソーは、燃料噴射や後処理をはじめとした、ディーゼルエンジンマネジメントシステムやコンポーネントの開発を通じて、クリーンディーゼル車の市場拡大に貢献しています。
燃料噴射装置について
デンソーは、1995年に、画期的なディーゼルエンジン用の燃料噴射システムであるコモンレールシステムを世界で初めて商品化しました。2002年には、当時世界最高の燃料噴射圧で、1回の燃焼サイクルに最大5回の高精度複数回噴射ができる、180MPa(1800気圧)コモンレールシステムの生産を日本で開始しました。現在、このシステムは、ハンガリーとタイでも生産されています。また、2009年に、中国でも生産を開始する予定です。
デンソーは、燃料噴射圧力が200MPa(2000気圧)で、1回の燃焼サイクルに最大9回の高精度複数回噴射ができる、コモンレールシステムを開発しました。この新システムは、エンジン出力と運転性能を向上させるとともに、排出ガス中の有害成分である窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)の発生を抑制できます。デンソーは、この200MPa(2000気圧)コモンレールシステムを2008年に商品化する予定です。
後処理装置について
デンソーは、2003年から、高効率でコストパフォーマンスに優れたディーゼル排出ガス浄化フィルタである、コージェライト製のDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルタ)を供給しています。コージェライト製DPFは、他の材料のDPFと比較し、軽量で、排出ガスの通気抵抗が低いため、優れたエンジン性能を実現しながら、排出ガス中のPMを効率的に浄化できます。
2007年6月、デンソーは、ドイツのロバート・ボッシュ社と合弁で、ポーランド共和国のヴロツワフ市に、コージェライト製DPFを開発、生産する新会社を設立しました。欧州の次期排出ガス規制「ユーロ5」の施行により、新しく販売されるディーゼル車すべてにDPFが標準装備されるため、DPFの市場が急拡大すると予測しています。
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