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デンソーあいおい損保杯WAFCA車いすバスケットボールアジア交流大会
デンソーは1999年に会社創立50周年記念事業として、NPO法人 アジア車いす交流センター(WAFCA)を創設しました。
WAFCAはアジアの障害を持つ人に対する車いすの普及活動を通じて、障害を持つ人が社会で自立できる環境作りを行うと共に、スポーツ・教育分野における交流を通じて、バリアフリー社会の実現に寄与する事を活動目的としています。
今回、NPO法人 アジア車いす交流センター(WAFCA)は愛・地球博「EXPO参加催事」として、EXPOドームで車いすバスケットボールアジア交流大会を開催しました。
大会は、中国、カナダ、マレーシア、フィリピン、韓国、タイ、日本の選手団およびラオス、シンガポール、カンボジア、ベトナムの代表団が参加し、熱戦が繰り広げられました。
また、日本で考案されたツインバスケットボールを欧米諸国へ広めたいという考えから、カナダ 対 日本のエキシビジョン試合も行なわれました。
この大会には延べ300余名の学生と社会人が、大会の準備と運営や、選手来日から帰国までの世話を担当しました。
今回、カナダチーム選手団の通訳や身の回りの世話を担当した奥村さんの体験談を紹介いたします。
車いすツインバスケットボール選手の努力に感動!
幸田製作所・技術・奥村さん
◆ 5月29日(日曜日) 日本チームとの合同練習会
カナダでは、車いすバスケットよりむしろ、車いすラグビーが盛んな国で、パラリンピックにも車いすラグビーで参加しています。私の担当したカナダチームは、車いすラグビーのパラリンピック経験者も集めた混成チームで、今日初めてバスケットボールに触れる、という選手もいたくらいで、まず午前はルールの説明から始めました。
次に、日本人選手だけで手本のゲームをやって見せてから練習に入りました。
最初はゲームが成り立つかどうか心配して見ていましたが、そんな心配は無用でした。
みるみる上達して、午後の練習を終える頃には、体力とスピードで日本チームを圧倒するくらいうまくなって感動ものでした。
愛地球博で披露できるだけのレベルに一日でなってしまいました。
車いすラグビーのパラリンピック経験者たちは、一流のアスリートだけあって、どんなスポーツにでも適応力があるし、困難に立ち向かう取り組み姿勢が基本的にできているから、上達が早いんだなあ、と痛感しました。
カナダに来日を要請した日本のツインバスケットボール関係者も、カナダで選手を集めてくれたカナダ人のチーム・マネージャーも、ある意味では
◆ 5月31日(火曜日) 愛地球博EXPOドームでのエキシビジョン試合

写真説明: ハイタッチする奥村さん(黄シャツ・最右)

写真説明: 車いすが激しくぶつかり合います。

写真説明: ゴールをきめます!

写真説明: いい試合をありがとう!
EXPOドームでの試合はカナダの8点リードで迎えた最終回に、日本に追い上げられ、終了1分前に 32 対 32 の同点とされてしまいました。
残り20秒でカナダのフリースローとなり、息を詰めて見守る中、1本目が失敗、続く2本目で見事決めて、1点が入り、そのまま試合が終了、カナダの勝利という劇的な幕切れで終わりました。
なんと、たった一日練習しただけでカナダは日本に勝ってしまったんです。本当に感動的ないい試合でした。
試合終了後の選手との握手で、「ありがとう。サンキュー。」と選手一人一人と握手しているうちに、あついものがこみあげてきてしまい、私は不覚にも、オイオイと泣いてしまいました。
私はこんなにも短期間で、こんなにも大きな達成感を得られるなんて、今までに経験したことはありません。これぞボランティアの醍醐味だなあ、と感じました。
また、車いすツイン・バスケットボールは、障害のレベルに応じて選手を3段階にクラス分けし、それぞれのクラスの選手が、それぞれの障害に応じた特典をもらった上で、3つのクラスの選手が同じコートの上に立って対等に競技ができるという画期的な競技です。
カナダの選手がこの競技を一日でマスターしたのも、この競技が、障害を持っている広い範囲の人たちが、比較的容易に、競技を始めることができる、参入しやすい開かれた競技で、とても優れた競技であることを、証明してくれたんだなあ、と思いました。
今回の万博会場での開催を機会に、車いすツインバスケットボールが日本国内はもとより海外にも広く広がり、さまざまな障害を持つより多くのかたたちに、生きがいや希望を持ってもらえるようになればいいと思いました。
*車いすツインバスケットボール
下肢のみでなく、上肢にも障害を持つ重度障害を持つ人でも参加できるように考案されたスポーツです。最大の特徴は、名称の通り"ツイン"つまり二組のゴールが設けられていることです。従来の車いすバスケットボールに使用されている正規のゴールの他に、もう一つの低いゴール(高さ1.2m)をセットし、正規のゴールまで届かない選手のためのゴールとしています。さらに、その周囲には3.6mの円(フリースロー・サークル)があり、シュートする選手を障害により、「円外」と「円内」とに区別しています。