多様性の促進
(1)基本的な考え方
デンソーは、性別・年齢・国籍などの属性を超えて「知」を活かす風土の中で多様な人材が生き生きと活躍できる環境整備こそ、真のグローバル企業として成長を続けるための重要課題と考え、取り組みを進めています。
(2)取り組み概況
日本では少子化に伴い労働力人口が減少する中、「違い」を尊重することで変化への柔軟性を高め、組織を持続的に成長させることが重要との認識に立ち、「女性、高年者、障がい者、外国人の活躍促進」に取り組んでいます。中でも、(株)デンソーでは2007年1月から人事部内にダイバーシティ推進の専任組織を設置し、制度の拡充や社内の意識改革を推進しています。北米では啓発教材をつくり多様性の理解促進を図る教育を実施している拠点もあります。
また、グループ全体のダイバーシティ促進という観点から、海外グループ会社で現地人材の育成・登用の促進策を展開しています。
◎多様性の促進[(株)デンソー]2008年度 |
2009年度 |
2010年度 |
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|---|---|---|---|---|
| 女性 | 4,193名 |
4,487名 |
4,580名 |
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| 高年者(定年後再雇用者) | 490名 |
732名 |
996名 |
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| 障 が い 者 |
(株)デンソー※1 | 539名 (率)1.97% |
533名 (率)1.91% |
543名 (率)1.98% |
| 国内グループ会社 | 280名 (率)1.71% [42社] |
286名 (率)1.79% [43社] |
293名 (率)1.78% [44社] |
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| 外国人※2 | 125名 |
105名 |
95名 |
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※1:(株)デンソーとデンソー太陽(株)の合計
※2:(株)デンソー採用と海外グループ会社からの出向の合計
(3)女性の活躍促進
(株)デンソーでは、「仕事と生活の両立」「さらなるキャリアアップ」の2つの視点から、様々な支援策を導入し、継続的に女性の活躍推進を図っています。
そして、2010年度は「仕事と生活の両立」支援として、育児・介護支援制度を改訂し、部門を問わず「育児休暇は最大で通算3年、短時間勤務は最大で通算4年まで取得可能」※としました。また、トヨタグループ4社と共同運営する事業所内託児施設「たっちっちハウス」の利用者増に対応するため、6カ所目となる100人定員(従来の2倍)の託児所を新設し、4月から運営を始めています。
「さらなるキャリアアップ」支援では、女性社員がキャリアプランや出産・復職などの悩みを気軽に相談できる窓口を設置し、人事部の担当者や同じ経験を持つ女性社員が対面形式で助言を行っています。
なお、2011年1月時点で役職に就いている女性社員は191名で、前年から33名増加しました。今後も女性社員の活躍の場を広げるため積極的な支援を続けていきます。
※2010年に施行された、3歳未満の子どもを持つ労働者への短時間勤務導入・介護のための特別休暇制定の義務化などを定めた「改正育児介護休業法」に合わせて7月に改定。

たっちっちハウス


| 2006年度〜 | ・育児のための短時間勤務制度の導入 ・配偶者転勤に伴う再雇用制度の拡充 ・女性フォーラムを立ち上げ ・女性配属先の拡大 |
|---|---|
| 2007年度〜 | ・新任管理職向けダイバーシティ研修の導入 ・事業所内託児施設「たっちっちハウス」5カ所開設 ・育児休職中の社員向けネットワーク交流会を立ち上げ |
| 2008年度〜 | ・ダイバーシティフォーラムの開催 |
| 2009年度〜 | ・実務職の活躍促進策の展開 |
| 2010年度〜 | ・育児休暇制度、短時間勤務制度の拡充 ・女性相談窓口の開設 |
| 2011年度〜 | ・事業所内託児所「たっちっちハウス」6カ所目を開設 |
| 2008年10月 | 厚生労働省が推進する表彰制度「均等推進企業部門」で「愛知県労働局長賞」受賞 |
|---|---|
| 2009年6月 | 厚生労働省「仕事と育児の両立支援に積極的に取り組む企業」に認定(認定マーク:くるみん) |
年 度 |
2008年度 |
2009年度 |
2010年度 |
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|---|---|---|---|---|
| 採用 | 事務系総合職 | 34名 (28.8%) |
18名 (31.6%) |
16名 (34%) |
| 技術系総合職 | 21名 (4.0%) |
9名 (3.2%) |
5名 (1.8%) |
|
| 生産現場などの技能職 | 155名 (36.7%) |
83名 (31.0%) |
71名 (31.7%) |
|
| 実務職 | 90名 |
54名 |
54名 |
|
| 役職者数 | 班長以上 | 125名 (0.7%) |
158名 (0.9%) |
191名 (1.0%) |
2008年度 |
2009年度 |
2010年度 |
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|---|---|---|---|---|
| 育児休職 | 女性 | 203名 |
215名 |
231名 |
| 男性 | 8名 |
8名 |
13名 |
|
| 介護休職 | 女性 | 3名 |
6名 |
2名 |
| 男性 | 5名 |
4名 |
4名 |
|
| 育児のための時短 | 女性 | 72名 |
68名 |
127名 |
| 男性 | 1名 |
1名 |
2名 |


(4)高年者の活躍支援
(株)デンソーでは、豊かな経験を後輩に伝え、本人の働きがいを支援する施策として、定年後の全社員を対象とする定年後再雇用制度「キャリアアソシエイト制度」、社外での就労機会を提供する「シニアチャレンジ制度」を2006年4月から実施しています。また、2008年4月には、定年後再雇用者の多様な就労希望に応える短時間・短日数勤務制度を導入しました。さらに、2010年7月には、極めて高い専門性・実績を持ち、今後も事業拡大への貢献ができ、後進の目標となる人材を「認定プロフェッショナル」とする制度を新たに導入しました。これは、社員の専門性や実績の高さなどを目に見える形で処遇する仕組みにより、社員のモチベーション向上や専門性強化を図ることを狙いとしています。課長格以上の技術系(技師)・技能系(工師)社員を対象に、2010年度は7名が認定されました。
(5)障がい者雇用の促進
(株)デンソーでは、1978年に障がい者の定期採用を開始以来、雇用・職域の拡大、教育・研修や施設整備に積極的に取り組んでいます。
2010年度は、入社後支援に注力し、聴覚・知的障がいを持つ社員が悩み事などを相談できる窓口を設置しました。また、障がいを持つ新入社員が会社生活をスムーズにスタートできるよう、人事部門によるフォロー面談を定例化しています。(株)デンソーでは「2015年までに障がい者雇用率2.1%」の目標を掲げ、2010年度の実績は1.98%に達し、543名が正社員として働いています。このうち特例子会社のデンソー太陽(株)には76名が在籍し、主に自動車用コンビネーションメータの生産に従事しています。
また、グループ会社における障がい者雇用の促進に向け、「聴覚障がい理解研修」を紹介するなど、自らの経験を活かした採用・入社後支援のノウハウを提供しています。
◎障がい者雇用率の推移[ (株)デンソー]